「集中力」の3つの条件

『集中力』これは私の中で大きな課題の一つです。

気がつくと他のことに気が散っている。
やらなければいけないことがあるのに他のことをしてしまう。
ついついだらけてしまう。

もう何年集中力がないことに苦しんだかわかりません。
集中力がないから、何かを継続して頑張る事も苦手です。

「コツコツと頑張る」「地道な努力」
これほど嫌いな言葉はありませんでした。

でもどこかで憧れもあって自分も日々成長していけたらなぁなんて。🤔💭

「好きな方に流れてできるだけ頑張らずにいたい」とか思っていた頃もあったけれど、

〈何かに集中して頑張る事〉はどこかの段階で必ず向き合わないといけない壁でした。

 

メリハリをつけるという言葉を知ったのは小学生の頃。

自分で決める6年生の年間目標みたいなものを「メリハリをつける」にした記憶があります。(まさか大人になるまで達成できないとはその頃には露程も思わず…)

とにかく楽しいことが大好きで、楽しくない事はもう吐き気がするほどしたくない。
そんな子だった気がします。

友達と遊ぶ。漫画を読む。ゲームをする。サッカーをする。
やりたい事は時間が足りないほどいっぱいあるのに、更に時間を削ってやらなければいけない宿題が大嫌いでした。

初めてしまえばすぐに終わる内容でもなかなか取りかかれず後回し後回しにしてしまい、
結局夜になってから眠たい中で泣きながら宿題をやっていた記憶があります。

漢字の文をノートに書き写しては下の余ったマスにその文に使われている漢字をひたすら書く。
なんでこんなことしなきゃいけないんだ!!!💢😭

Aさんは池の周りが何メートルあるか気になってBさんと一緒に反対方向から走ってみることに…
気になるな!💢😭 走るな!人に聞け!💢😭

ひたすら問題に怒りをぶつけながら「嫌でもやらなきゃいけないんだ」と思い、なんとかやっていたあの頃。

中学、高校、大学…いつになっても大体課題はギリギリで、やらなきゃいけないのはわかってるけど、、嫌すぎる😭という感じ。

次第に「あぁ、集中力がないから出来ないんだ」「みんなやってるのに頑張れない自分はダメなんだ」とか思うようになっていました。

 

でもどうやらそれは違ったようです。
なんと集中力を発揮するには条件があったそうな😳

 

集中力の必要条件
1.集中できる環境であること
2.ウィルパワーに余裕があること
3.制限時間を設けること

早く知りたかったな〜😗

 

1.集中できる環境であること

誘惑、手軽に満足感が得られるものが身近にないようにすること。
落ち着ける環境であること。

視界に入るもの、音、匂いなど感覚に関わるものすべてが集中に影響します。
というのも人間をはじめとする動物は皆、生き残ることが難しい時代で進化をしてきました。

警戒していなければ襲われて死んでしまう。食べられるものを見つけられなければ飢えて死んでしまう。

この状況の中で生き残るために周囲の状況を常に把握できるよう進化してきました。

周囲を警戒するために、五感は常に働いて気を散らす。
食べ物など生きるために必要なエネルギーを満たすために、欲に忠実に動く。

ひとつのことだけに長く集中してしまうことは、命の危機そのものであり、生き延びるための少ないチャンスを逃す行為だったのです。

この進化で染みついた本能は今も私たちの遺伝子情報に組み込まれているので、もともと人は集中が途切れるようになっているのだそう。

そんな中で出来るだけ集中力を高めるには、
感覚全てにここは安全だと感じさせて警戒状態を解き、スマホやゲームなどの娯楽を遠ざけて、

心置きなく一つのことに集中できる環境を用意してあげなければならないのです。

自分で気が散る環境にしがちじゃない?

2.ウィルパワーに余裕があること

ウィルパワーとは思考や感情をコントロールする力のことです。
集中力は思考や感情を1点に向けることで発揮されるので、このウィルパワーが集中力の源です。

ウィルパワーは〔やる〕〔やらない〕〔やりたいことを考える〕というような選択や決断でガンガン消費されます。

  • 朝起きて「あー、もう少し寝ていたいな」「でも起きないとなぁ」と思った時点で消費が始まります。
  • その後、1日中「何を着ていこうか」「何を食べようか」などと迷うことで消費。
  • 仕事中に「疲れたしそろそろ休憩したい。でもキリの良いところまで頑張ろう」と誘惑との葛藤で消費。
  • 「あ、あれやってないな…でも後で良いか」と思い付いては現在に思考を戻すことで消費。
  • 「最近全く運動していないな。走りにでも行こうかな」「あーゲームしたいなぁ」いろんな思考が巡ることで消費。

どんなに些細なことでも一瞬でも、脳は集中力を使って全力でその情報を処理します。

とにかく普通に生きているだけでどんどん消費されていくこのウィルパワーですが、出所はたった1か所。
仕事でもプライベートでも何をするにもガンガン消費されて、需要と供給が全く釣り合っていないのです。

そしてウィルパワーが尽きてしまえば自制心を発揮できず、判断ができず、行動はどんどん後回しになり、何もできなくなってしまいます。

何にもやりたくなくなってしまうことありませんか?
ただでさえ足りないウィルパワーなのに、毎回迷って考えてしていたら夜には…
いや早ければ昼頃にはもう何もできない状態になっているかもしれません。

[成績が上がらないせいで家族ともうまくいかない]
[仕事が調子悪いからダイエット出来ない]
というようなことになってしまうのはウィルパワー不足のせいかもしれません。

日々を振り返り、何となく最低限のやることだけをこなして受動的な毎日を送っている人、
何かを頑張ることに時間を使いたい人、
是非ウィルパワーを意識してみてください。

ウィルパワー大事に。
ガンガン行ってはいけません。

3.制限時間を設けること

これまでの話でもう既に分かっていると思いますが、集中力はもともと長くは続きません。

しかし終わりがわかっていると人は集中状態に入りやすいのです。

たくさんやることを抱えている中でも「この時間だけ」と初めから決めていることによって、
安心して他のことを考えずに集中することが出来るんですね。

それでも一般に人間の集中力の限界は90分といわれています。

しかし90分というのは限界値なので、実際に自分が集中できる時間はもっと短い(30分程度)と思っていた方が良いでしょう。

あなたが取り組みたいことは30分で出来ますか?

私の体感ですが集中して頑張ろうと思う時、その作業は大体が最低でも2~3時間ほど(もしくはそれ以上)かかることが多いと思います。

作業に必要な時間と集中できる時間が全く釣り合っていない😨

この問題を解決するのが制限時間です。

作業を始める前に〈今からどれだけの時間集中して作業に取り組むのか〉を決めるんです。

もちろん無理のない範囲で、これまでの自分の集中力を考えて10分からでも良いと思います。(できるのであれば30分ほどにしても良いかも)

・10分の作業と決めたら、実際に作業をして10分が経った瞬間一旦作業をやめて休憩に入ります。
・疲労度にもよりますが休憩時間は3~5分ほどで良いでしょう。
・そして休憩が終わればすぐに作業を始めてまた10分…と繰り返します。

ポイントは疲れる前に休憩すること。
ウィルパワーの温存と回復によってトータルで長時間集中して作業をすることができます!

休憩時間は脳を休めるためなので、基本的には何もしないか、少し体を動かすくらいにしておきましょう。
「ちょっとスマホを…」なんて絶対にだめですよ😱

つまり長時間集中するには、あらかじめ決めた時間の中で、時間を細かく区切って短い集中を繰り返し行うしかないってことです!

 

小学生の頃の私を振り返って考えてみると…

①環境
ゲームや漫画、テレビなど誘惑がすぐそばにある。学校が終わってから門限までは常に友達といる。集中とは程遠い環境。
②ウィルパワー
優柔不断で決断が遅くなんにでも迷う。やりたくないことは基本後回しなので宿題をする頃にはウィルパワーは尽きている。
③制限時間
出来る限り宿題には向き合いたくなかったので実行する時間など考えたこともない。

うん。最悪です。(笑)

小学生以降も変わらず、集中すべき時でも自ら集中したいと思った時にも、頭の片隅にはスマホやゲームなどなど常にやりたい事があり、誘惑に駆られながら勉強しようとしていました。

もしかしたらこんなに集中に向いていない環境で長い間がんばっていた私って、ウィルパワー相当鍛えられているんじゃない?

早く効率的な方法知りたかったなーと思いますが、前向きに考えたいと思います✨

 

おまけの知識

Work expands to fill the time available for its completion
(仕事量はつかえる時間の分だけ増えていく)   ~パーキンソンの法則~

1955年にイギリスの学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱したものです。

人は与えられた時間を埋めるために仕事を無駄に増やし複雑化させようとする。
人は余裕のある仕事は先延ばしにして優先順位を変えてしまう。

つまり何か作業を行う時には、ちょっと無理そうな期限を目標に設定して、自己ベスト更新を狙っていくべきって事。

同じ作業内容でも、締め切りが近いと早く仕上げることができます。

続けて短い期間で課題に取り組み続けられたらすごい成長を遂げるかも…
70年も前から言われているのになかなか難しいですね。

集中力、ウィルパワーと仲良くしたいものです。

 

 

読んでくれてありがとうございます。
少しでもためになれば幸いです。みんな頑張ろー!

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